燃え尽き症候群(バーンアウト症候群)とは、仕事などに熱意をもって打ち込んでいた人が、突然その意欲を焼失してしまい通常通りに生活するのも困難になってしまう病気です。
介護職における燃え尽き症候群の原因となる要素はいくつかあります。まず介護職というのは、利用者に対して親身に接するといった人を相手にした仕事であり、しかも基本的に笑顔を絶やさないように求められるため、持続的にストレスや疲れがたまりやすく、そのストレスや疲れが燃え尽き症候群の原因ともなります。
また燃え尽き症候群になりやすい人には特徴があり、介護現場に焦点を当てた場合、若年層や介護職初心者の人が燃え尽き症候群になりやすい傾向にあります。というのも、若く介護職になりたての人は、その仕事に対しての理想も大きいため、実際の職場での出来事とのギャップも大きくなりすぎてしまい、それが原因で燃え尽き症候群を発症してしまうことがあります。また責任感が強い人や思いやりが強い人、真面目に仕事に取り組む人も、無理をして頑張りすぎてしまうことが多く燃え尽き症候群になりやすいです。その他にも単純に介護職は重労働なことが多く、精神的にも身体的にも負担が大きいため、ストレスや疲れから発症することもあります。
これらの原因を勘案すると、介護職における燃え尽き症候群の予防には、仕事の線引きを適度にするとともに、無理せず休養をとり、生活習慣を整えることが大事になってきます。